Iさん
栄養士
病院勤務
2024年入社
「社会人、やっていけるのかな」不安だらけだった私が、後輩を支えられるようになるまで
PROFILE
管理栄養士になりたい—その思いだけはブレなかった
食べることと料理をすることが好きで、「食を通して人の役に立つ仕事がしたい」と思った時に出会ったのが管理栄養士という職業でした。大学は管理栄養士養成課程に進み、就職活動でも「管理栄養士職として採用してもらえるかどうか」を最も重視していました。総合職ではなく、管理栄養士として現場に立ちたい。その思いだけは最初から最後までブレませんでした。
もう一つの軸は、地元の愛知県内で働くこと。県外に出ることは考えられなくて、慣れ親しんだ場所で落ち着いて働きたいという気持ちが強くありました。給食会社と中食業界を中心に検討した結果、直接食事の提供に関われる給食会社の道を選びました。
面接が苦手で、就活が進むほど不安は大きくなった
正直に言うと、就職活動中にワクワクした気持ちは全くありませんでした。「社会人=大変」というイメージが漠然とあって、大人としての義務が増えることへの不安のほうが大きかったのです。面接が特に苦手で、選考が進むにつれて緊張と不安はどんどん膨らんでいきました。
そんな中で救いになったのが、EVERYFOODの採用担当の人の言葉です。最終面接の前に「面接する人はあなたのことを知りたいと思っているから、『私のことを話してあげよう』という気持ちで行ったら大丈夫」と声をかけてくれました。その一言で、張り詰めていた気持ちがだいぶ楽になったのを覚えています。
インターンシップで先輩社員の話を聞く機会もあり、実際に働くイメージが少しずつ湧いてきました。説明会や面接を通して感じた「温かい会社だな」という印象が入社の大きな決め手になりました。
飲食未経験、同期なし—入社1ヶ月目の壁
入社前のアルバイト経験はショッピングモールの子供服売り場。飲食業界に触れたことは一度もありませんでした。配属先の病院には同期もおらず、一番年齢の近い先輩でも6歳上。ベテランの人たちが手際よく業務をこなす中に、何もわからない新卒が一人で飛び込んだ形です。
「周りの人がベテランばかりで仕事が早い。自分ができなさすぎて大丈夫かな」と不安になることもありました。慣れない業務を決められた時間までに終わらせなければならないプレッシャーも大きかったです。
入社1ヶ月で迎えたゴールデンウィークには、食札の日付を間違えて準備してしまうミスをしました。配膳後に病棟から次々と電話がかかってきた時は、本当に焦りました。でも、その場にいた先輩や調理師の人たちは「自分も同じミスをしたことがあるから、気にしなくて大丈夫」と声をかけてくれて、嫌な顔一つせず手伝ってくれました。完璧な先輩だと思っていた人たちにも同じような経験があると知って、少し安心できたのを覚えています。
2年目、後輩のサポーターになって気づいたこと
1年目は自分が一番下で、教わることばかりの毎日でした。それが2年目になり、後輩が入ってきてサポーター役を任されることになりました。
最初はどう接していいのかわかりませんでした。でも、自分が1年目の時にしてもらって嬉しかったことを思い出しながら、「先輩と後輩」という関係ではなく「同じ栄養士の仲間」として接することを意識しました。仕事を教えたり、ちょっとした変化に気を配ったり。人に教えることが、自分自身の理解を深めることにもつながっていると感じます。
1年目の自分と今の自分を比べると、一番変わったのはこの「周りの人を気にかける」という視点が加わったことだと思います。
「調理ができる管理栄養士」への憧れ
学生の頃から、調理ができる管理栄養士に憧れていました。その思いが一層強くなったのは、職場の調理師が体調不良で2週間ほど不在になった時のことです。店長が一人で調理を回さなければならない状況を目の当たりにして、「自分に調理のスキルがあれば、もっと力になれたのに」と痛感しました。
今の業務ではゼリー食やきざみ食、トロミ食の盛り付けを担当することがあります。ゼリー食はどうしても形が崩れやすく、見た目が単調になりがちです。だからこそ、少しでも綺麗に仕上げたい。届いた患者さんが「きれいだな」と思ってくれたらいいなという気持ちで、丁寧に盛り付けるようにしています。
今年の春には介護食アドバイザーの資格を取得しました。業務の中で学んだことが試験にも活きて、仕事と勉強がつながっている実感がありました。次は生活習慣病に関する資格にも挑戦したいと考えています。
「この人がいれば大丈夫」—私もそんな存在になりたい
目標にしている先輩がいます。1年目からサポーターとしてついてくれた人で、今も同じ事業所で一緒に働いています。業務のことだけでなく、職場の人間関係や事業所の仕組みまで幅広く教えてくれました。休憩中にもよく話しかけてくれて、楽しく仕事を続けられているのはこの先輩のおかげだと思っています。
その先輩は、予想外のトラブルが起きても落ち着いて対処できる人です。パートナーさんたちからも頼りにされていて、「この人がいれば大丈夫」という安心感が職場全体に広がっているのが、傍から見ていてもわかります。
私もいつか、あの人がいれば大丈夫だと周りから信頼してもらえるような管理栄養士になりたい。そのためには、日々の仕事を丁寧にこなすこと、周りとのコミュニケーションを大切にすること、わからないことをわからないままにしないこと。一つずつ積み重ねていきたいと思っています。
食に興味があって、食を通して誰かの役に立ちたいという気持ちがある人なら、きっとこの仕事でやりがいを感じられると思います。私自身、飲食の経験は全くないまま入社しましたが、その気持ちがあったからこそ頑張れています。
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