Nさん
調理師
福祉施設勤務
2025年入社
「おいしいご飯ありがとうね」 その一言で初めて、この仕事のやりがいがわかった
PROFILE
イタリアンの道を離れて、給食の世界へ
もともとイタリアンが好きで、在学中にはイタリアンレストランから内定をもらい、そのお店でアルバイトも始めました。ところが、どうしても相性の合わない人がいて、居心地の悪さを感じる日が続きました。自分の性格上、人と打ち解けるのに時間がかかることはわかっていたので、人間関係のストレスが少ない環境で働きたいという気持ちが強くなり、他の道も検討してみようと考え始めました。
そんな時に学校の企業説明会でEVERYFOODと出会いました。人事の人たちが終始笑顔で楽しそうに話していて、一緒に聞いていた友達も「すごくいいね」と言っていました。もともと親戚が給食の仕事をしていて、「回転釜やスチームコンベクションを使った、家庭では絶対にやらないような調理が楽しい」と聞いていたこともあり、大量調理への興味はずっとありました。メディカルとB&Iの2つの事業で強みがあり、長く勤める中でいろいろな現場を経験できるという点にも惹かれました。イタリアンを「諦めた」というよりも、新しいことに挑戦する気持ちで、EVERYFOODに進むことを決めました。
「ここならやっていけるかも」—当時の店長との出会い
入社が決まってから事業所への挨拶の日まで、ずっと不安を抱えていました。前の職場での経験があったので、「厳しい人がいたらどうしよう」と、初日の朝はとてもどんよりした気持ちで家を出ました。
ところが、事業所に着いて最初に迎えてくれた当時の店長は、見るからに穏やかな雰囲気がにじみ出ているような人でした。今でも「この世で一番優しい人」だと思っています。その方の姿を見て、張り詰めていた気持ちが少しほぐれたのを覚えています。
少しずつ手を離して、見守ってくれた先輩
EVERYFOODには「サポーター制度」という仕組みがあり、入社後に先輩社員が指導役としてついてくれます。私のサポーターになってくれたのは、調理の技術がとにかくすごい先輩でした。仕込みの速さも、一つひとつのコツの伝え方も的確で、今でもその先輩のやり方を手本にしています。
自分から「早番に入りたい」と伝えたところ、「じゃあ1ヶ月は私も一緒に出勤してやってみようね」と言ってくれました。最初は朝4時半に2人で出勤し、慣れてくるにつれて先輩の出勤を7時、8時と徐々にずらし、一人で作業する時間を少しずつ増やしてくれました。いきなり手を離すのではなく、段階的に独り立ちを見守ってくれたおかげで、不安に押しつぶされることなく成長できたと思います。
それでも、シフトごとにメインの業務が変わるため頭の切り替えが追いつかず、手間取って終わるべき時間に終わらないことが何度もありました。サポーターの先輩からは「スチームコンベクションに1品ずつ入れるのではなく、何品か同時に進めるといい」等と具体的なアドバイスをもらい、自分でもやることを書き出してチェックしながら進めるようにしました。入社半年ほどが経った10月頃、ようやく余裕を持って時間内に調理を終えられるようになりました。
「なんでやってるんだろう」—あの一言が変えてくれた
技術的には少しずつ成長している実感はありました。それでも心のどこかに、「なんでこの仕事をやってるんだろう」という気持ちが残っていました。自分の料理が誰にどう届いているのか、実感が持てなかったのです。
転機は、いつもと違う遅番シフトで出勤した時のことです。普段の配膳はパートナーさんの役割ですが、その日は自分が配膳車を運ぶことになりました。パートナーさんから「声をかけてもらえることがあるよ」と聞いていたので、自分にもいつかそんな機会があるのかなと思っていました。
その日、配膳車を押して廊下を歩いていると、入所しているおばあちゃんに「おいしいご飯ありがとうね」と声をかけてもらいました。
これがやりがいなんだ。初めてこの仕事の意味を実感した瞬間でした。気持ちが軽くなると同時に、「これからも頑張らないと」という思いが湧いてきました。
利用者さんのために—調理への向き合い方が変わった
その出来事をきっかけに、調理への向き合い方が変わりました。
たとえば、同じメニューでもスチームだけで加熱するのとコンビモード(熱風とスチームを同時に発生させて庫内に循環させる調理)で加熱するのとでは仕上がりが全然違います。どちらが利用者さんにとって食べやすいか、おいしく感じてもらえるか、食事を楽しんでもらえるか。自分で何度か試して、パートナーさんに「どちらがおいしかったですか」とヒアリングし、結果を日々パソコンに記録していくようにしました。
それまでは効率を優先していたところもありましたが、「時間がかかっても、利用者さんに喜んでもらえるほうを選んでいこう」と思えるようになりました。調理後に栄養士さんへ味見を持っていく場面でも、以前は「味が薄いです」と指摘されることがありましたが、工夫を始めてからは指摘がなくなり、認めてもらえることも増えました。盛り付けも少しでも綺麗に見えるように意識するようになりましたし、気になることがあれば他の社員にも自分から声をかけて相談しています。
学校給食への夢と、変わった自分
実は入社時に一番やりたかったのは学校給食でした。自分自身も給食が大好きだったし、子供が好きなので、少しでも関われたら楽しいだろうなと思っていました。今はメディカルの現場で経験を積んでいますが、いつか学校給食の現場も経験してみたいという気持ちは変わっていません。
今年の春からバイクの教習に通い始めたのは、「心にも余裕ができてきたから」。仕事でコミュニケーションへの苦手意識がなくなったことで、教習所で出会う人ともすぐに打ち解けられるようになりました。学生の頃は人と仲良くなるのに時間がかかるタイプでしたが、この仕事を通して変わったなと感じています。
調理の技術だけではなく、人との関わり方が変わったことが、自分にとって一番大きな成長です。
私たちEVERYFOODと共に
「おいしい」を届けませんか。
私たちと一緒に
「おいしい」にこだわり、
みんなの毎日に笑顔をめぐらせましょう。