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2025.5.19

管理栄養士国家試験の合格率が48.1%に低下|難関化が進む今、給食業界で求められる人材とは?

2025年3月に実施された第39回管理栄養士国家試験。その合格率は48.1%と、2年連続で50%を下回りました。 「2人に1人しか合格できない」時代に突入し、管理栄養士資格は今、かつてない難関資格へと変貌しています。 この現実は、受験生や教育現場だけでなく、給食業界にも大きなインパクトを与えています。 本記事では、最新の試験データと背景、そして今後給食業界が求める管理栄養士像について解説します。

2025年管理栄養士国家試験、合格率48.1%の現実

ここ数年、管理栄養士国家試験の合格率は大きく下がり続けています。
2025年の試験結果は、業界関係者にも大きな衝撃を与えました。

合格率の推移と“難関資格”化

過去10年間の合格率推移を見ると、近年の急激な低下が明確です。

管理栄養士国家試験 合格率推移(過去10年)

実施年 回数 受験者数 合格者数 合格率
2025年 第39回 16,169人 7,778人 48.1%
2024年 第38回 16,347人 8,063人 49.3%
2023年 第37回 15,726人 8,905人 56.6%
2022年 第36回 15,946人 10,692人 65.1%
2021年 第35回 16,426人 10,006人 61.9%
2020年 第34回 17,222人 10,876人 61.4%
2019年 第33回 17,864人 10,796人 60.4%
2018年 第32回 17,222人 9,946人 60.8%
2017年 第31回 19,472人 9,015人 54.6%
2016年 第30回 19,086人 8,538人 44.7%

注目すべきポイント:

2022年までは60%台を維持
2023年に56.6%へ急落
2024年、2025年と2年連続で50%割れ
「2人に1人が不合格」が常態化

2022年までは60%台を維持していた合格率が、2023年に56.6%、2024年に49.3%、そして2025年には48.1%と、2年連続で50%を下回りました。

「管理栄養士=安定して取得できる資格」というイメージは、いまや過去のものとなりつつあります。

新卒と既卒で大きな差

2025年試験の合格率を属性別に見ると、新卒と既卒で大きな差が生まれています。

・新卒(管理栄養士養成課程):80.1%
・既卒(管理栄養士養成課程):11.1%
・既卒(栄養士養成課程):11.7%

新卒者は高い合格率を維持する一方、既卒者は10%台の“超難関”状態が続いています。
既卒者は仕事と学習の両立が難しく、最新のカリキュラムから離れていることが影響しています。

大学により合格率に差がある

新卒の合格率は全体で80.1%ですが、大学・専門学校によって合格率には大きな差があります。合格率90%以上を達成する大学がある一方、50%台の学校も存在します。

学校選びのポイント:

国家試験対策のサポート体制
少人数制の指導体制
過去の合格実績と傾向

ただし、合格率だけで学校を判断するのではなく、実習先の充実度や就職サポート、教員の専門性なども総合的に検討することが重要です。

社会人が働きながら合格を目指すには

栄養士として働きながら管理栄養士を目指す社会人にとって、合格率50%割れは厳しい現実です。

社会人受験の実態

社会人受験者(既卒者)の多くは:
– 仕事との両立による学習時間の不足
– 最新のカリキュラムや試験傾向からの乖離
– モチベーション維持の困難さ

といった課題に直面しています。

働きながら合格するためのポイント

1. 計画的な学習スケジュール
– 試験の6ヶ月〜1年前から準備を開始
– 毎日1〜2時間の学習時間を確保
– 過去問を中心とした効率的な学習

2. 職場のサポート活用
– 資格取得支援制度の確認
– 勉強時間確保のための勤務調整
– 先輩管理栄養士からのアドバイス

EVERYFOODでは、栄養士として働きながら管理栄養士を目指す社員をサポートする体制を整えています。

出典:厚生労働省「第39回管理栄養士国家試験の合格発表について」(2025年3月28日発表)

なぜ今、管理栄養士資格が難関化している?

合格率低下の背景には、試験内容の変化と社会的ニーズの拡大があります。
管理栄養士資格は、単なる知識の証明から“現場力”を問う資格へと進化しています。

試験問題の質的変化

近年の試験では、基礎知識の暗記だけでなく、現場での応用力や課題解決力、多職種連携力が重視されています。

・複数分野を横断した出題(例:複数疾患を持つ患者の栄養管理、地域の健康課題への対応策)
・最新の栄養学・医療知識への対応(例:腸内細菌叢、生活習慣病対策、フードテックなど)
・チーム医療や地域包括ケアでの役割拡大

管理栄養士の役割が広がる一方で、試験も“現場力”を重視する内容へと進化しています。

社会的ニーズの拡大と業界への影響

医療・福祉現場でのリーダーシップや調整力、食品開発や健康経営など、管理栄養士の活躍の場は多様化しています。そのため、資格取得者には「即戦力」としての期待が高まっています。

給食業界では、物価高や人手不足などの課題を抱えつつも、「健康」「おいしさ」「安心」を支える社会インフラとして、管理栄養士の力を必要としています。

・管理栄養士の将来性について具体的に知りたい方
・管理栄養士の需要や雇用状況に関心がある方
・管理栄養士としてのキャリアパスを考えている方
・管理栄養士の独占業務や可能性について詳しく知りたい方

ひとつでも当てはまる人は次の記事も合わせてご覧ください。
参考:管理栄養士の将来は不安?未来の需要と職業の可能性を探る

給食業界が今、求める管理栄養士とは

合格率50%割れが続く今、管理栄養士資格の価値はこれまで以上に高まっています。
EVERYFOODでは、現場で即戦力となる管理栄養士を積極的に採用・育成しています。

“即戦力”人材への期待

次のような人材が、これからの給食業界を支えていきます。

・病院・福祉施設・企業・学校など多様なフィールドで活躍できる方
・チームでの連携やリーダーシップを発揮できる方
・食と健康を通じて社会に貢献したいという熱意のある方

キャリアアップのチャンスとサポート

合格率低下は厳しい現実ですが、逆に言えば「管理栄養士資格の価値が高まっている」ことの証でもあります。

EVERYFOODは、現場で成長したい管理栄養士・栄養士の皆さんを全力でサポートし、採用を強化しています。

・管理栄養士の具体的な就職先を知りたい方
・管理栄養士の国家試験対策に取り組んでいる方
・管理栄養士の将来性について不安がある方
・管理栄養士にしかできない業務について詳しく知りたい方

ひとつでも当てはまる人は次の記事も合わせてご覧ください。
参考:管理栄養士・栄養士就職ガイド|成功への戦略とアドバイス

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